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コカ・コーラエナジー [日記]

2019年7月1日にエナジードリンク「コカ・コーラ エナジー」の発売を開始した。

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全身真っ赤なパッケージのコカ・コーラエナジーは、カフェインやガラナエキス、ナイアシンなどを配合した「コカ・コーラ」ブランド初のエナジードリンク。J-CASTトレンドは同社の広報担当者に、「オススメの飲み方」を聞いた。

「冷蔵庫でキンキンに冷やして」

コカ・コーラ広報の戸塚令子さんは、コカ・コーラエナジーのフレーバーについて、

「普段エナジードリンクを飲まない人や苦手な人にも飲んでもらえるように、通常のコカ・コーラに近い爽やかなコーラの味わいを取り入れた」

と答えた。

また、「眠たい朝やランチタイム後、遊びに行く前など、日常の中でポジティブな気分になりたいときに、冷蔵庫でキンキンに冷やしたコカ・コーラ エナジーを飲んでほしい」と語った。

発売初日となった7月1日。東京・JR渋谷駅宮益坂口近くにある自動販売機には早速、商品が入っていた。「コカ・コーラエナジー誕生」と大きくPRされた自販機の前では、コカ・コーラの「新顔」を興味深そうに見つめる人の姿があった。

実際に商品を購入し、初めて口にした27歳の男性に取材すると、

「他のエナジードリンクよりも飲みやすい」

という感想だった。

コカ・コーラエナジーは250ミリリットル缶(税抜190円)と、自動販売機専用の190ミリリットル缶(148円)を展開する

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いだてん  ツイッター [日記]

春ドラマも多くが最終回を迎えた。視聴率が低いとニュースになる「いだてん」も、第一部が昨日(6月23日)終了し、次週からは昭和の東京オリンピックを舞台にした第二部がスタートする。

筆者も毎週ツイッターを眺めながら他のファンとともにリアルタイム視聴している。視聴率が低いというが、ツイッターでは毎回熱いツイートが滝のように流れる。第一部が終わったこのタイミングで、他のドラマとその盛り上がりを比べてみようと思った。

その結果が冒頭のグラフだ。なんと!1日あたり約2万ツイートで、ダントツの1位だった。2位は日本テレビ「あなたの番です」で1.8万ツイート/日だ。それ以外に1万/日を超えるドラマはなく、「いだてん」は「あなたの番です」とともにツイッターで俄然盛り上がったドラマだとわかった。

なお、このデータはデータセクション社の分析ツールを使い、最後の放送回までの一カ月間のツイート数から算出している。分析ツールや手法によって数値は違ってくるだろうが、「いだてん」のツイート数が断然多いのは間違いないだろう。

影響力のあったニュースは低視聴率と中身の良さ
データセクション社の分析ツールでは、ツイートの広がりに影響力のあったニュースを追うことができる。「いだてん」の場合はまずその低視聴率を伝える記事が出てくる。「危険水域 大河最低更新6.7%」と題した日刊スポーツの記事がYahoo!に転載されて113万ものリーチとなった。ここで言うリーチとはツイッター上の話でPV数ではないことに留意してほしい。

一方で、「いだてん」のこれまでの大河にはない魅力に注目した記事も多い。

MANTAN WEBの「いだてん:関東大震災から驚愕“ラスト”まで怒濤の… 「胸がつまる」「すさまじい回」「全身鳥肌」 宮藤官九郎に称賛の声」と題した記事は90.7万ものリーチを獲得、週刊文春WEBの「「いだてん」は視聴率だけじゃ語れない! 中村勘九郎と綾瀬はるかにその魅力を聞いてみた」という記事も81.9万リーチとなっており、こうした記事が「いだてん」を熱く支持する視聴者をさらに熱くし、ツイッターを盛り上げてくれたと言えそうだ。

NHKの課題は世帯視聴率にはない
低視聴率を指摘する記事が目につくので、NHKがそれを悩み途中打ち切りの可能性を憂うファンもいるかもしれない。だがそんな心配はないと言っていいので安心してほしい。

まずNHKは世帯視聴率だけを見ているのではない。タイムシフト視聴率も含めた「総合視聴率」で見ていると聞く。さらに大河ドラマの場合はBSで先に放送されているので、そちらの数字も把握し評価の対象にしているそうだ。筆者の手元にあるデータでは、BSの視聴率は地上波のリアルタイム視聴の3分の1弱はある。それも加えるとずいぶん話は変わってくるだろう。

さらにNHKが気にしていることがある。数年前、NHKでは59歳以下に絞って視聴率ランキングを民放と合わせて毎週チェックしていた。100位までを挙げると、NHKの番組は3つしかランクインしていなかったという。「朝ドラ」と「あさイチ」が1位2位。そして3位は意外にも「おかあさんといっしょ」だった。他の番組は、大河ドラマも含めて100位までに入らなかったのだ。

「いだてん」はこれまでの大河同様の世帯視聴率を獲得することが使命ではないことが、ここから推測できるだろう。前に筆者はこんな記事を書いた。

「いだてん」は大河ドラマに新しい視聴者を誘う起爆剤だ~「西郷どん」との視聴データから~

宮藤官九郎の脚本により明治と昭和のオリンピックに貢献した無名の人びとを描く「いだてん」は、これまでにない大河ドラマにすることで、大河ドラマに接してこなかった視聴者を獲得するのが狙いではないか。そんなことを書いた記事だ。

その成果は、ツイッターでの盛り上がりという形で現れつつあるのだと私は思う。第二部以降の「いだてん」にますます期待している。ここまで見てきたファンの皆さんも一緒にツイッターで盛り上がっていければうれしい

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父の日ギフト [日記]


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リアル [日記]

『SLAM DUNK』などで知られる井上雄彦氏の車いすバスケを題材にした漫画『リアル』が、23日発売の『週刊ヤングジャンプ』(集英社)25号で、2014年11月の休載から約4年半ぶりに連載を再開させた。“障害に向き合い、真っ直ぐに生きる人間の現実を描く!”のキャッチコピーとともに表紙と巻頭カラーを飾っているようです

 同作は、自分の起こしたバイク事故で同乗者に障がいを負わせてしまった野宮朋美、骨肉腫により右脚を切断し車いす生活の戸川清春、交通事故により下半身不随になった高橋久信の3人が主人公で、車いすバスケの世界を描いたもの。“障がい者”というテーマを主軸に、さまざまな理由で心や体に大きな傷を追った3人が、現実的(リアル)な困難や葛藤にぶつかりながらも、バスケ(車いすバスケ)を通して乗り越えていく様子を描いた人間ドラマ。

 1999年より同誌で連載をスタートし、人気バスケ漫画『SLAM DUNK』を執筆してきた井上氏が車いすバスケを題材にしたことや、障がい&スタミナ体験の描写がリアルに描かれていることが話題となり、2001年に『第5回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞』を受賞。コミックスは14巻まで発売しているが不定期連載が続いており、14年11月の掲載を最後に休載していた。

 今回の連載再開は9日に発表された同誌の創刊40周年記念企画のひとつ。再開が発表されるとネット上では「いやーこれはうれしい。ほんまに。心から楽しみにしております!」「連載再開に向けて読み返し中。歳を取るにつれて、この漫画の良さが何倍もわかってくる」などと喜びの声があがっていた。また、きょう24日発売号では特製ポスターが500人にプレゼントされる企画が実施されている。
タグ:リアル

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アフター6ジャンクション [日記]

いまTBSラジオで、若者リスナーから人気を集める番組がある。毎週月~金曜日の18~21時に放送される「アフター6ジャンクション」だ。番組パーソナリティーを務めるのは、ヒップホップグループ「ライムスター」の宇多丸だ。音楽から映画、本やアイドルなどカルチャー系の話題を流れるようなトークで扱い、TBSラジオに新風を吹かせた。昨年4月の首都圏個人聴取率調査で、TBSラジオは20~34歳男女で聴取率1位に躍り出ている。同社会見はこれを「快挙」と言い、象徴的事例に挙げた。人に向かって話すこと、批評ってなんだろう。若者にラジオの魅力を伝える宇多丸に聞いたそうです

「アフター6ジャンクション」の番組紹介文にはこうある。「あなたの好きが否定されない、あなたの好きが見つかる場所」――そんな番組構成は硬軟自在だ。今年のアカデミー賞やグラミー賞の振り返りコーナーでは、現代アメリカのニュースも踏まえた解説をする。一方では「宇多丸、原田知世の魅力を同級生と語り合う(オンエアで)。」「新沼謙治、ハトの魅力を熱弁する(鳩レース)」など「ゆるい」話題で盛り上がることもある。硬い切り口だけじゃ、若い世代はついてこない。軟らかくて笑えるものも入れていくから、若者に選ばれる。番組をリードする宇多丸のトークの根底にあるのは「批評」だ。批評ってなんだろう。

もうすぐ50代に足を踏み入れる宇多丸は、人前で話すことが「怖い」と言う。誰もが認めるトークのスキルを持っているのに、これはどういうことなのか。本人はこう切り出した。

年を追うごとに怖くなってますよ。でも、これはぼくに限った話ではないと思うんですけど。



――どういうことでしょうか?

人間誰しも、年をとりながら経験を積んでいきますよね。その過程で人を傷つけてしまうこともある。あるいは逆のケースもあるでしょう。または、仕事の成果ひとつとってみても、「あー、自分はこんなものなのか……」と未熟さを実感することだってあるわけです。そういった経験を積むことで、人は思考や判断する力を深めていく。それに比例して、自分の言動への怖さも増していく。経験を通じて、言動がもたらす痛みを知っていくからです。ぼくは今年50歳ですが、ラップでもラジオでも、自分の表現を投げかけることへの恐怖や羞恥心はどんどん増してますよ。でもそれは、学習能力があれば当たり前のことだろうとも思います。

――では、若いときは怖くなかったのでしょうか?

これもぼくに限らずのことですが、若いときは逆にいわゆる「怖いもの知らず」、根拠のない自信で突っ走っていけるのが強みですよね。端的に言えば無知ゆえなんだけど、この段階は貴重です。「知らない」状態には二度と戻せないわけで。ただ、この「怖いもの知らず」というのは、その瞬間の本人にはわからない。あとから振り返って初めてわかることなんです。

ぼく自身、過去につくったラップや、ラジオや雑誌での発言を振り返ったとき、改めて「わ、よくこんなことを言っていたな……」とヒヤヒヤすることもある。考え方の基軸そのものは変わってなくても、「いまだったら、こんな言い方はしない」と思うことは多いですよ。



――ご自身が「怖いもの知らず」だったのは、いくつのころまででしょうか。

それが、20代は当然として、30代、40代でも、振り返るとそんな感じだったりして。それを言ったらごく最近の放送だって、あとから怖くなったり反省したり、普通にしてますし。たぶん、人が成長を続ける限りは、ずっとそんな感じなのかもしれませんね。だから、過去の自分にヒヤヒヤしたりガッカリしたりしているうちが花、ということなのかもしれません。

怒らせてしまったことも、ある
50歳を目前にしても、まだ発言が怖い、反省している。そんな宇多丸は、ラジオ番組の映画評で手厳しい批判を加えたこともある。人気コーナー「週刊映画時評ムービーウォッチメン」(旧:ザ・シネマハスラー)で披露する映画批評では、作品名、監督名も挙げたうえで、けなしたこともある。最近では「スター・ウォーズ/最後のジェダイ」を「一個一個のクオリティーが低すぎる」とし、生放送で厳しい批判を加えた。対象は洋画に限らない。一時は邦画に厳しい評を述べていたこともある。あんな映画、こんな映画――。



もちろん、(酷評した作品の関係者を)怒らせてしまったこともあります。それはもう、ある程度は仕方がないことですよね。

自分も音楽をつくっていますから、人から批評される痛みも怒りも重々承知しているつもりです。今だって、的外れな酷評を目にすればそりゃ腹は立ちますよ。だから、自分の言ってることもそんなふうに受け取られている可能性は、当然覚悟している。それだけに、批判されたときに度量を示せる人ってすごいなと思います。例えば、以前たまたま(映画監督の)本広克行さんにお会いする機会があったんです。

宇多丸は、本広さんが監督を手がけた映画に酷評を加えたことがある。誰もが知る人気シリーズの劇場版だ。

お会いしたとき、ぼくもつい先走って、いきなり「さぞかしお腹立ちでしょうし、どうぞ殴ってください」とか言いだしてしまったんですよ。そんなこと言われても、って話ですけど。そしたら本広さんは笑いながら、「いやいや、いつも勉強させてもらってるし、どんどん言ってください。これからも遠慮なくお願いします」と。ぼく的にはもう完全に、「負けた……」ですよね。



――なんという度量の広さでしょうか。

すごい方ですよね。なんにせよ、「批評」っていうのは恐ろしい。何が恐ろしいって、それは自分の主張が人から非難されるとかそういうことじゃなくって、ある特定の見方を提示することで、今後その作品に接する人の視点を、固定してしまうかもしれないわけですよ。もしかしたら、その作品が持っているはずの、また別のポテンシャルを殺してしまっているのかもしれない。

人から求められた先にあった


――「恐ろしい」にもかかわらず、走り続けるのはなぜですか。

とはいえやっぱり、毎週ひとつの作品にじっくり向かい合うことで、ぼく自身それまでとは比較にならないほど映画というものに対する理解が深まっていったのも事実だし、やればやっただけの実りも確実にあると思っているので。大変ですけどね。いまでこそ毎週やらせてもらっていますけど、映画評は自分のなかでずっと避けていた仕事なんです。学生のころから音楽誌で海外ヒップホップ作品の批評をやっていましたし、2000年からはアイドル音楽の批評を始めました。ホントは日本語ラップの批評をやったら誰よりも鋭い仕事ができたかもしれないですけど、それを公の場でやるのはさすがに、ねぇ。



ラジオで映画評をやるようになったのはきっかけがあります。10年以上も前の話ですが、番組の中で、ある映画に対する意見をしゃべっていたら、当時、それを聴いていたベテラン放送作家の妹尾匡夫さん(現・番組アドバイザー)から「きみは映画の話が面白いんだから、毎週やりなさい」と背中を押されたんですよね。初めは「いやだいやだ」と言いながらやっていました。ですから、映画評はやりたくて始めたというよりも、人から求められた先にあったものだったんです。でも人生って、そういうものでもありますよね。

――映画評を始めてから10年以上が経ちました。拝聴していると、ご自身のなかで一線を引いている部分があるように思います。マイルールがあるのでしょうか。

昔もいまも映画評をやるのは週に1本ですから、ほめるにしろけなすにしろ、その1週間は課題の作品にできる限り向き合うようにはしています。必ず劇場で複数回は観るようにしてますし、過去の関連作品も観て、文字資料にも当たります。そうやって1本の映画に向き合っていくことで、少しでも作品の真価に迫りたいとは思ってます。あとは、ぼく自身が生みの苦しみをいつも感じている立場でもあるから、作り手が制作過程で直面したであろう選択と葛藤を分析して、学びたいという気持ちも強いです。



――作り手の選択と葛藤? どういうことでしょうか。

作品づくりをしている人なら誰でもそうだと思うんですけど、たとえばぼくらのレコーディングでも、「ここでビートを抜くべきか」とか「ここはヴォーカルを重ねるべきか、重ねるとしたらどのくらいか」とか、1曲つくるだけでも、「あり、なし」の判断が無数に重なってくるわけです。総合芸術である映画ともなれば、その量はさらに膨大なものになるでしょう。そんなひとつひとつの判断の集積こそが、1本の作品を成り立たせている。

とにかく、作品とじっくり向かい合ううちに、「ここの『あり』って判断は本当に正しいのか?」とか、「普通なら『なし』になりそうなところが、この作品では『あり』になっている、それはなぜか?」とか、作り手の選択を再検討してみたくなるんです。

1本の映画がある。そこには作り手がいて、意図がある。その先には、受け手がいる。作り手と受け手の間には、無数の選択肢と無数の可能性がある。では、何を選択すればうまくいったのか。そもそもその作品にとって「うまくいく」とは何か。そういったことを、自分自身がどう感じたのかを含めて考察し、できるだけ平易なかたちでみなさんにもお伝えしたいと思っています。

なんのために「けなす」のか


「けなす」のを目的にはしてないつもりですが……ぼくは映画をよく「人」にたとえるんですけど、多くの人が「あの人いいよね」「いい話してた」などと称賛するような人物がいるとします。しかし、ぼくから見ると「その人、言ってること結構メチャクチャだし、なんならわりと有害だと思うんですけど……」みたいな。一方で、ぼくが本当に立派だと思うような人は世間では見下されがちだったとする。だとしたら、ひとこと言ってやりたくもなるじゃないですか。そんな感じですかね。

インターネットで検索をかけると、宇多丸が過去に酷評した映画評の音声アーカイブが出てくる。記録をさかのぼる。とりわけこの何年かは酷評映画が減っていることがわかる。なぜなのだろうか。怖くなったからなのだろうか。

確かにけなすことは減りましたけど、さっき言ったような怖さとはあんまり関係ないと思います。今だって必要と判断すれば普通にボロクソ言ってますし……ただ、初期のころは特に、攻撃的であることに一種の使命感を持っていたんですよね。「たまに劇場に来る人たちに、映画ってこんなもんかと思われたらたまらない」という気持ちが強かった。だから、こんなもんはいい映画でもなんでもないんだ、ということを理詰めで浮き上がらせようとすることが多かったわけです。

ただ、そのうちに、ぼくの「けなし」そのものを期待するような空気が濃くなってきた。いまでも、「けなすのがフェアな批評だ」とか思い込んでるような人って多いですけど。全然違うのになぁと……それに、ぼくのけなし芸的なもの「だけ」を聞きたいっていうような人は、たぶんだけど、映画館にはどうしたってあんまり行かないようなタイプなんじゃないかなぁ。結局、なぜ批評するのかを突き詰めれば、みなさんに映画をいっぱい観てほしいから、その素晴らしさ楽しさを共有したいから、ということに尽きるので。ほめるにしろけなすにしろ、リスナーを映画そのものに向き合わせたい、というのが最大にして唯一の動機です。

やつらは油断している。チャンスはある


自分の考えを自分の言葉で述べる。鋭い意見は、時に相手を傷つけてしまうかもしれない。言葉が交錯するのはリアルの場だけでなく、SNSだってあるだろう。番組には20代、30代のリスナーも多い。宇多丸は、彼らに向けてどんな言葉を投げかけるのだろうか。

こういう時代になると、怖くて一歩踏み出せない人はいるかもしれませんよね。特にいまの社会は、何かを表現することと発表がワンセットになっていますから、ある程度の知性があれば怖さを感じて当然だと思いますけどね。昔は、何かを吐き出したくても、日記に書いて引き出しにしまっておくくらいしかできなかった、良くも悪くも。もうそういう時代ではないんだから、しょうがない。

――では、若いうちは、言いたい放題、やりたい放題やってケンカも辞さないぐらいがよい?

いやいや、それもねぇ。年長者としては「若いうちはいろいろ経験をしておきなさい」とか、それはそれでもちろん正論ではあることをつい言いたくなってしまいたくもなるんですが、そう言われても若い人は困っちゃいますよね。ぼく自身も昔そうでしたから。「いろいろ経験って、なにも言ってないも同然だよ!」って。いままさに若者である身からしたら、苦労や危険なんかわざわざ進んで味わいたくないのは当たり前だし、その先に何かが待ってるなんて言われても、現状なんの救いにもならないんじゃないですかね。

ひとつ言えるのは、「若さだけが取りえ」のままずっといられるわけじゃない、ということですね。若いとか年寄りとか、そんなことは本当にどうでもいいことで。誰だってわりとすぐに、年はとってしまうのでね。それよりも、何かを積み重ねてきた人とそうでない人、よく考えている人とそうでない人、あるいはちゃんと怖がるができている人とそうでない人、そういう個人差のほうがずっと重要です。だから、若い方でもし、同世代の「イケてる」連中がまぶしく見えてしょうがないというような人がいたら、やつらは油断しまくっているからむしろチャンス! 今から「自習」をしっかりしておけば明らかにこちらに勝機あり……とは、やはりそそのかしておきたいですね。



取材時、宇多丸はこうも言っていた。「『批評なんて意味ない』という人は『なんにもわかってないなぁ』と思います。あらゆるものづくりの根本には、ものごとを分析し、自分なりに意味づけをしてゆくという、批評的な観点が要る。ぼくが知る限り、優れた作り手はほぼ例外なく、誰よりも優れた、辛辣な批評家です」。


宇多丸(うたまる)
ラッパー、ラジオパーソナリティー。1969年、東京都生まれ。1989年、大学在学中にヒップホップグループ「RHYMESTER(ライムスター)」を結成。今年で結成30周年を迎える。3月27日には客演集「BEST BOUTS 2」が発売され、2019年いっぱいをかけて47都道府県を回るライブツアーを行っている。ラジオパーソナリティーとしては、2007年に「ライムスター宇多丸のウィークエンド・シャッフル」(TBSラジオ)を始め、2009年には第46回ギャラクシー賞「DJパーソナリティ賞」を受賞。2018年4月から「アフター6ジャンクション」(TBSラジオ)に出演している。

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フリー女子アナ 勝ち組 [日記]

4月の番組改編を控え、2019年も各局の人気アナが続々とフリー転身を表明した。変革期を前にした大手広告代理店は、フリーアナたちの出演番組などから、2018年度(2018年4月~2019年3月)の全ギャラを算出し、ランキング資料を作成したそうです

 また同時に、テレビ局や制作プロダクション関係者200人に「一緒に仕事をしたい/したくないフリーアナ」のアンケートを実施。本誌は、その極秘資料2つの極秘資料を入手した。

 テレビ朝日の小川彩佳アナ(34)、宇賀なつみアナ(32)TBSの吉田明世アナ(30)、宇垣美里アナ(30)ら、各局のエースアナウンサーが、一気にフリー戦線に参入してきた、2019年春。

「大型ルーキー」を迎え撃つ既存のフリーアナのなかで、2018年度トップを勝ち取ったのは、2億5500万円を稼いだホラン千秋(30)。

「2018年のテレビ出演時間(1270時間45分)は、男女タレントを含めても1位。青学大卒業後に留学した、オレゴン州立大からの帰国後に挑んだ民放キー局のアナウンサー試験で、全敗した過去を帳消しにする活躍ぶりです。

 2019年2月のテレビ出演時間(111時間34分)も、男女通じて1位ですが、4月以降は、この勢いを持続するのは難しいのでは」(制作会社プロデューサー)

 最高額を稼ぎ出したものの、「一緒に仕事をしたい」ランキングでは7位と振るわず……。

 ホランに続くのが、2018年のテレビ出演本数(443本)で、女性単独タレント1位(ハリセンボンの近藤春菜が495本だが、単独出演は274本のため)、2億3000万円を稼いだ新井恵理那アナ(29)。

 こちらも青学大卒業後、フジのアナウンサー試験に不合格し、その後セント・フォースに入社した過去を持つ。

「業界関係者からの『一緒に仕事をしたい』ランキングでは、39票で断トツ1位。ビートたけしさんや所ジョージさんなどの大物にかわいがられているし、これからは彼女の時代が来るでしょう」(某局編成担当)

 NHKも含む、全キー局のレギュラーをコンプリートするのも、時間の問題だ、という評判だ。

 もう1人、2018年度の全ギャラが2億円を超えたのが、2018年のテレビ出演本数(314本)で、女性タレントでも3位の夏目三久アナ。

 しかし、出演中の『あさチャン!』(TBS系)の視聴率低迷に加え、「好調時と不調時の波が激しい」(某局プロデューサー)という声もあり、4月以降は頭打ちが懸念される。また、「一緒に仕事をしたい」ランキングでは、4票で10位と低調。

 一方、「フリーアナの女王」として、断トツの知名度を誇るのが、元 “フジテレビの顔” 加藤綾子アナ。4月から、古巣フジの新報道番組『Live News it!』のキャスター就任で、大幅アップが確実視される。

「同番組は平日帯なので、年間のギャラはこれだけで1億2500万円。2019年度は、2億円を超えることは間違いない。ただし、報道番組を持つことで縛りはキツくなる。本人念願の女優活動は封印でしょう」(某局編成担当)

 司会に女優にと、マルチに活躍しているカトパン、キャスター就任で一気にトップを狙う。

 2019年度は、知名度の高い新規参入組がいるため、フリーアナの椅子の取り合いは、ますます熾烈を極めることが予想される。次のページから、極秘資料の各ランキングを公開していく。来年の春に笑っているのは誰だ?

●1位/ホラン千秋(30):2億5500万円
・『Nスタ』(TBS系)平日帯出演。週給150万円で、年間7500万円
・『バイキング』(フジテレビ系)週1日出演。週給50万円で年間2500万円
・全9番組レギュラーのほか、3社とCM年間契約(合計4000万円)。ほかに、雑誌『GOETHE』で連載を持つなど執筆活動もおこなう


●2位/新井恵理那(29):2億3000万円
・『グッド!モーニング』(テレビ朝日系)平日帯出演。週給125万円で年間6250万円
・『新・情報7daysニュースキャスター』(TBS系)年間1250万円
・『世界ナゼそこに?日本人』(テレビ東京系)年間1000万円
・2社とCM年間契約し、合計2000万円


●3位夏目三久(34):2億1000万円
・『あさチャン!』(TBS系)平日帯出演。週給250万円で年間1億2500万円
・『真相報道バンキシャ!』(日本テレビ系)年間2000万円
・『ポルポ』(テレビ朝日系)年間1000万円
・2社とCM年間契約(合計1500万円)。2018年のテレビ出演本数女性タレント部門で第3位


●4位/滝川クリステル(41):1億5000万円
・『教えてもらう前と後』(TBS系)年間2500万円
・ラジオ『サウージ! サウダージ』(J-WAVE)年間750万円
・現在、総収入の3分の2をCMが占めており、「グレイステクノロジー」3500万円、「ライオン」3000万円、「サッポロビール」3500万円で契約


●5位/有働由美子(49):1億4000万円(※フリー転身から半年)
・『news zero』(日本テレビ系)平日帯出演。週給300万円で2018年10月からの半年で7500万円
・不定期でNHKなど、そのほかのゲスト出演は基本1時間75万円
・著書『ウドウロク』は20万部を突破し、印税収入も。4月以降、現状のままなら、2019年度は2億円超えは確実


●6位/加藤綾子(33):1億3500万円
・『ホンマでっか!?TV』(フジテレビ系)年間2000万円
・『MUSIC FAIR』(フジテレビ系)年間1500万円
・『世界へ発信!SNS英語術』(NHK-Eテレ)年間1000万円
・ドラマ『ブラックペアン』(TBS系)に出演でギャラ700万円
・2社とCM年間契約(合計4500万円)


●7位/田中みな実(32):1億3000万円
・『ジョブチューン』(TBS系)年間1750万円
・『有吉ジャポン』(TBS系)年間1250万円
・『ひるキュン!』(MXTV)平日帯出演。週給50万円で年間2500万円
・ドラマ『絶対正義』(フジテレビ系)に出演でギャラ500万円
・ゲスト出演は1時間35万円~50万円


●8位/安藤優子(60):1億2500万円
・『直撃LIVE グッディ!』(フジテレビ系)平日帯出演。週給200万円で年間1億円
・『ワイドナショー』(フジテレビ系)に不定期出演。「仕事をしたくない」ランキングで1位の不人気ぶり。視聴率が低迷していることもあり、いよいよ大ナタが振るわれるかも


●9位/川田裕美(35):1億1000万円
・『この差って何ですか?』(TBS系)年間1300万円
・関西ローカル番組2番組で年間1000万円
・1社とCM契約し、年間1000万円
・1時間あたり30万円とギャラも安く、ゲストで多くの番組に呼ばれるなど、ひな壇にいても使い減りしないと重宝がられている


●10位/高橋真麻(37):9500万円
『バイキング』(フジテレビ系)火曜日進行MCで出演料75万円。ほかに地上波、BSでローカルも含めると全10番組でレギュラー(出演料は1時間あたり50万円)。父親の高橋英樹と抱き合わせだと、父親のピンのギャラ(100万円)よりも抑えられるというメリットも


●11位/陣内貴美子(54):8500万円
・『news every.』(日本テレビ系)平日帯出演。週給125万円で年間6250万円
・1社とCM契約し、年間500万円
・アスリートが引退後に目指す「ロールモデル」となっている


●12位/高島彩(40):7500万円
・『サタデーステーション』(テレビ朝日系)年間4000万円
・そのほかSP番組など2018年は5番組に出演
・現在は2児の母となり、ゆったりとしたペースで仕事もセーブしている


●13位/徳永有美(43):6000万円
・『報道ステーション』(テレビ朝日系)平日帯出演。週給200万円で年間5000万円(2018年10月~の半年)。13年ぶりのキャスター復帰で、小川彩佳アナを弾き出した格好


●14位/岡副麻希(26):4300万円
・『めざましどようび』(フジテレビ系)年間1250万円
・関西ローカルとBSフジやラジオなどに出演
・ゲストは1時間あたり25万円
・1社とCM契約し、年間800万円


●15位/大橋未歩(40):4200万円
・『有田哲平の夢なら醒めないで』(TBS系)出演で、1時間あたりギャラ35万円
・4月1日から『5時に夢中!』(MXTV)の8代目番組アシスタントへの就任が決まった


●16位/馬場典子(44):3800万円
・『ゴゴスマ』(TBS系)出演1回35万円
・『あさイチ』(NHK)出演1回15万円
・アナウンススキルはAランク。40歳を超えて、いまだに独身。最近は一人旅や山歩きに没頭している

●17位/皆藤愛子(35):3400万円
・『ゴゴスマ』(TBS系)隔週水曜出演(番組1回出演で35万円)で年間900万円
・以前は、年間で1億5000万円稼いでいた超売れっ子だったが、かつてのきらめきはいずこに……


●18位/上田まりえ(32):3200万円
・『5時に夢中!』(MXTV)月~木出演。週給40万円で年間2000万円。体調不良で降板することに
・『ワールドスポーツ MLB』(NHK-BS1)年間400万円


●18位/近藤サト(50):3200万円
・顔を出しての出演よりも『有吉反省会』(日本テレビ系)など、数多くのナレーションで引っ張りだこ。グレイヘアも話題に。日本大学藝術学部・放送学科特任教授も務めている


●20位/寺田ちひろ(31):3000万円
・『news every.』(日本テレビ系)出演1回ギャラ10万円(コーナー出演なので安価。ただし平日帯出演)
・2018年のテレビ番組出演時間809時間1分は男女総合18位にランクイン

※年間の全ギャラは、2018年4月~2019年3月のギャラを算定。金額は推定

 次のページで、「一緒に仕事をしたい」「一緒に仕事をしたくない」フリーアナランキングを公開する。

【一緒に仕事をしたいフリーアナランキング】

・1位/39票:新井恵理那
・2位/25票:川田裕美
・3位/22票:田中みな実
・4位/15票:宇垣美里
・5位/12票:滝川クリステル
・6位/8票:加藤綾子
・7位/7票:小川彩佳
・7井/7票:ホラン千秋
・9位/5票:有働由美子
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(週刊FLASH 2019年3月26日号)

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叶姉妹 ホリエモン [日記]

叶姉妹が、ホリエモンこと実業家の堀江貴文氏がテレビ番組で発言した内容に対して「とても誤解を招く失礼にもなりえる言葉でもあります」とつぶやいたようです

叶姉妹は11日、「言葉の暴力と偏見による危険な世界観」のタイトルでブログを更新。堀江氏が10日放送のTBS系「サンデー・ジャポン」で、カルロス・ゴーン被告の弁護人である弘中惇一郎弁護士の人物像などについて「意外と気さくですごく情熱的。ただ、たまに叶姉妹みたいな変な案件やる」と語った発言に言及した。

叶姉妹は面識のある堀江氏の発言について「悪意があるとも私たちは思っておりません」とした上で、「しかし、“変な案件”という言葉の選択のセンスや響きは何も知らずに見ていらっしゃる視聴者の方々からすればとても誤解を招く失礼にもなりえる言葉でもあります」と指摘。

さらに「“たまに叶姉妹のような変な案件”の“たまに”という言葉も、約2000年から長年、顧問弁護士をしていただいている私たちからすれば、叶姉妹は“たまに”ではないのですよ」と反論した。

また、この件についてはすでに弘中弁護士に電話で相談したという。「何が“変なことではなく”、何が“変なこと”なのかは人の価値観ではありますが、少なくとも、言葉の選択にて不本意であっても人を傷つけたりイジメになってしまうことがなくなりますようにいつも心から願っておりますよ」との思いをつづった。

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私設応援団お断り [日記]

私設応援団お断りについて――。御年69のロックスター・矢沢永吉のHPに、こんな告知文が掲載されたのは先月のことだった。記されていたのは、応援団の総会長を務めていた〈A氏〉に対し、〈コンサートへの一切の出入り禁止やファンクラブの強制脱会等の措置を取らせていただきました〉というキビシイ対応だった

 永ちゃんといえば、往年のリーゼントや「よろしく」に代表される独特のフレーズと並んで、熱狂的なファンの存在が世間に知られている。白スーツや“E.YAZAWA”のロゴが入ったタオルなど、一目で矢沢ファンとわかる独特のセンスが特徴であり、彼らが発する熱気もまたコンサートの風物詩となっている。

「キャロル」の結成が1972年、75年からはソロで活動しているだけあって、永ちゃん一筋30~40年というファンが多く、今では50代がファンのメイン層だとされる。彼らが青春期を過ごした70~80年代は、いわゆるヤンキー文化が全盛だった時代であり、当時の矢沢のコンサートには、特攻服と改造車がつきものだった。

 幾星霜を経て、昔ヤンチャだった少年たちも、今やオジサンである。白スーツでキメた集団が一堂に会していると、おっかない……と感じさせなくもないが、彼らにとって矢沢のコンサートは“同窓会”のようなもの。そこから排除されてしまったA氏は、いったい何をやらかしたのか。

 公式HPに記載された先の告知によれば、問題視されたのはアウトロー系の〈某雑誌〉に登場したA氏のインタビュー記事だった。〈某雑誌で紹介されていたA氏の発言と団体の行動は、矢沢永吉の目指す「どなたでも来場しやすいコンサート」への長きに渡る取り組みに対する妨害行為であると判断せざるを得ない内容〉だった、というわけなのだ。

 件の記事で語られたのは、80年代から永ちゃんのファンだというA氏の「改造車で会場に赴き、爆竹鳴らして『永ちゃんコール』した」あるいは「特攻服を着て会場入りし、永ちゃんの脚をつかんでコンサートを中断させた」といった“武勇伝”の数々だった。とはいえ、今はマナーを守ってきっちりやっている旨の発言も見られる。矢沢のイメージダウンといえばイメージダウンだが、永ちゃんファンってこんなものでは……? ちなみにA氏の団体の会員は200人ほどだそうだ。

 20代から60代までの矢沢ファン18人を取材したノンフィクション『1億2000万人の矢沢永吉論』(双葉社)の著者・浅野暁氏は、こうした取り締まりは「今にはじまったことではない」と語る。

「行き過ぎたファンをアーティスト側が拒否したこの措置は、NGT48・山口真帆の暴行事件の影響もあってか、ワイドショーでも取り上げられる事態になりました。しかし、一般的にはあまり知られていませんが、90年から私設応援団が禁止されていることは、矢沢ファンの間では周知の事実なんです。そのため『A氏の私設応援団がなぜ許されるのか?』という問い合わせが、矢沢サイドに寄せられたのでしょう。今回の通達では、『これを看過することは、矢沢永吉の方針を自ら否定することにもなりかねません』と書かれていますが、私設応援団を一切認めないという方針は、ブレずに一貫しているわけです」
矢沢永吉のコンサートは、飲酒入場の禁止やチケット売買の禁止など、他のアーティスト以上に厳格なルールが設けられているという。

「ほとんどのファンは、なぜこうもルールが厳しくなったのかを理解しているので、みんな普通以上にマナーがいいですし、会場も純粋に音楽を楽しもうという健全な雰囲気です。『同じ永ちゃんファンの仲間だ』という連帯感があり、50代のファンと20代のファンとの交流があったりして、排他的な感じもありません。だけど、世間ではいまだに昔のガラが悪いイメージが残っている。『矢沢永吉論』では、この誤解を解きたいという気持ちもありました。今回の出禁騒動も、何か直接的に問題行為があったというより、“昔の私設応援団を想起させるようなイメージは、もう勘弁してほしい”という矢沢永吉からのメッセージだと思います」(浅野氏)

 90年に禁止された私設応援団の問題行為とはどういったものだったのか? 一説によれば、83年頃から全国各地で私設応援団が結成されはじめ、最盛期には少人数の団体から全国に支部を持つ2000~3000人規模の団体まで、40~50もの私設応援団が存在したという。刺繍入りの特攻服をユニフォームとした団体が多く、これがまず“集団の威圧感”として問題視された。

 90年の私設応援団禁止に続き、91年に特攻服とチケット私的売買の禁止、00年代中頃には飲酒入場の禁止と「永ちゃんコール」の強要が禁止されたとされる。こうした徹底した浄化作戦には、きっと「どこかで歯止めをかけなければ、どんどんエスカレートする」という懸念があったのだろう。

 話を戻せば、私設応援団は見た目こそ暴走族のようだが、基本的には交代制でチケット売り場に並ぶためのファンの集まりだった。しかし、一部に悪質な私設応援団も存在した。インターネットなどなかった時代は、チケット販売の整理券が配布されており、早い番号をまとめて取り、後から来た人に整理券を売りつける団体もあったという。このダフ屋にも近い行為が、“禁止”の発端となった。当時を知る50代の男性ファン氏はこう語る。

「その他にも、暴走族のワルな団体が弱小団体をシメて傘下に入れたり、特攻服を着た団体に囲まれて余ったチケットを買わされたり、いろんな苦情があって私設応援団が禁止になったんです。80年代当時は、ケンカもしょっちゅうでしたよ。酒を飲んで入場できたし、シンナーを吸ってる奴もいたからね。そういう連中が最初から最後までバカ騒ぎをしていて、後ろの客が咎めると、逆ギレしてケンカになるのがいつものパターンでしたね。いろんな騒動を見てきて、ルールが厳しくなるのも仕方ないと思っていました」

当時はロックのコンサートというと、とにかくハメを外すものだという風潮があったのだろう。先の浅野氏の著作には、2000人ほどの会場で観客がイスの上で飛び跳ね、300脚ものイスが破壊されたというエピソードが紹介されている。この他にも暴走したファンの集団が大阪城ホールの噴水を破壊するといった騒ぎがあり、矢沢のコンサートでは会場拒否が相次いだ。

 85年の武道館公演では、観客席でケンカ騒ぎが起き、それを見つけた矢沢が自ら演奏を中断して訴えかける場面もあった。このとき矢沢は、〈夢っていうものと、何でもいいからウケればいい、グシャグシャになればいいというのは別だ〉と話したうえで、コンサートが怖くて行けないというファンレターの声を伝え、〈コンサートっていうのは、本当にハッピーなものじゃなきゃ絶対にいけない〉と訴え、騒ぎを鎮めた。

 今回の出禁通達にもあった〈コンサートに行きたいけど怖くて行けない〉という声は、矢沢にとって長年の課題といえる。今回の出禁騒動を、先のファン氏はどう見ているのだろう? 

「当時、私設応援団をやっていた連中も、今はちゃんとルールを守っていて、永ちゃんが嫌がることをあえてしようとは誰も思ってないですよ。昔の私設応援団は、演奏中に旗を振ったり、“永ちゃんコール”をやっていたけど、A氏の団体は会場の外でやっていたわけだからね。いい年して、旗を振り回して……とも思うけど、人に迷惑をかけているとは思わない。でも、イカツイ恰好をした人が集まって旗を振り回してたら、怖いと思う人がいるのもわかりますよ。だから永ちゃんは、止めさせようとしたわけです。ただ、外で集まるのは個人の自由なんだから、出禁にするほどでもないんじゃないかって……。そう思うと、ちょっと可哀想になりますね」

 今回、「出禁」という容赦ない処分が物議をかもすことになったわけだが、A氏を知るある50代のファンによると、珍しいことでもないそうだ。

「出禁というのは、しょっちゅうあることなんです。これまでも、永ちゃんをトイレまで追いかけてサインをねだった追っかけや、非売品をパクったファンが出禁になっていて、だいたい嘆願書を書いて最終的に勘弁してもらうんです。だから、なんで今さらテレビやネットで騒ぎになっているんだろうと思いましたね。出禁になったAさんは、特攻服もカラースーツも着ないですし、演奏中は大人しいくらいです。“永ちゃんコール”にしても、矢沢サイドのSPに“1回だけ”と許してもらったうえで会場の外でやっていたわけだから、出禁にするほどのことでもない。たしかに一般の人が見たら、怖いと思われるかもしれないけど、永ちゃんが好きで応援したいという思いは、みんなピュアなんです」

 また、A氏の私設応援団は、昔の私設応援団とはまったく違うものらしい。

「我々がガキの頃は、中学生の不良グループが私設応援団に入らされたり、上納金みたいなものがあったり、たしかにヤクザの勢力争いみたいなことがあった。けど、今は100パーセントないです。昔の私設応援団を見てきた私からすると、Aさんの団体は私設応援団とも言えない気がします。各地域に少人数でやってる団体があるんですが、Aさんが一緒にやろうと声をかけて、武道館のときに外で旗を振ったり、100人の飲み会を開いたりしている程度。いつも組織だって動いているわけでもない。いわば旧車會(※改造バイク愛好家の集まり)みたいなものなんですよね。あえて言うと、アウトロー系の雑誌に堂々と出て、『俺たちが盛り上げてる』といった表現をしたのが、マズかったんじゃないかな」

 今回ご登場いただいた2人のファンは、ともにファン歴40年以上。矢沢サイドが過去の私設応援団のイメージを嫌い、厳しい措置を取ったことを理解しつつも、共に「出禁は厳しすぎる」という見解を示す。派手な応援が目立ちすぎただけで、矢沢永吉への熱い思いは自分たちと変わらない――。わかってあげて、永ちゃん! 

週刊新潮WEB取材班

2019年2月18日 掲載


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機動戦士ガンダム00 -破壊による再生-Re:Build [日記]

 『機動戦士ガンダム』のTVシリーズ放送40周年企画の一貫として、本日(2019年2月15日)より公演が始まる舞台『機動戦士ガンダム00 -破壊による再生-Re:Build』。本作は2007年10月6日から2008年3月29日までTVシリーズが放送された『機動戦士ガンダム00(ダブルオー)』が原作の舞台化作品であり、地球の戦争根絶を目指す“ガンダムマイスター”と呼ばれる主要キャラクターたちの葛藤が描かれたドラマが好評を博した1作のようです

 そんな大きなスケールで描かれる『機動戦士ガンダム00』の世界を、舞台でどのように表現しているのか。そもそも舞台でガンダムがどのように描写されるのか……。本稿では、舞台のゲネプロ公演を取材。その模様をリポートしていくぞ!


キャストの熱演の力で魅せる舞台版『ガンダム』

 『ガンダム』作品の舞台化と聞いて、まず誰もが思うのが「モビルスーツ戦がどのように表現されているのか」だと思う。

 最初に言ってしまうと、本作ではガンダムの被り物が出てくるわけでもなく、アニメ版の映像を使って戦闘を表現しているわけでもない。モビルスーツ戦はすべて、コックピットを模したシートが動き回るなか、キャスト陣の殺陣などを交えた演技だけで戦いを表現しているのだ。

 この表現が発明的で、戦っているキャストたちの表情が見えるぶん、そこで描かれる人間ドラマがより強く伝わってくるとの印象を受けた。『ガンダム』を知らない方でも「どのモビルスーツに誰か乗っているのか分からない」なんてこともなく、この舞台を観た誰もがそのドラマを楽しむことができるはずた。また、この演出を成立させるには演者たちの熱演が必要不可欠だが、場内に響き渡るほど熱くセリフを叫びながら戦う姿は、固唾をのんで見守ってしまうほど鬼気迫るものがあった。


 さらには、『機動戦士ガンダム00』が持つ重厚なストーリーも、舞台上ではしっかりと表現されていた。もちろん、時間の都合上、アニメ版と比べると全体的に纏められてはいるが、テンポよくうまく物語が収められていると感じた。


 ゲネプロ公演では、橋本祥平さん(刹那・F・セイエイ役) 、伊万里有さん(ロックオン・ストラトス役)、鮎川太陽さん(アレルヤ・ハプティズム役)、永田聖一朗さん(ティエリア・アーデ役)、前山剛久さん(グラハム・エーカー役)、赤澤燈さん(リボンズ・アルマーク役)、窪寺昭さん(アリー・アル・サーシェス役)という7人のキャストが登壇した囲み取材も行われた。

 主演の橋本さんは、本作の舞台化の話を聞いたときは「驚いた」と率直に話すと、「舞台というものの表現の幅が広がった作品になっていると思います」と、そのデキに自信をうかがわせた。また、橋本さんは「稽古期間の1ヵ月半は一番僕らが『機動戦士ガンダム00』のことを考えて、立ち向かって、戦い続けていました」と深く作品と向き合っていたことを振り返ると、伊万里さんも「テロリストという役なので、家に帰ってからも役について悩みましたし、夢にも出てきました」というエピソードを披露した。

さらに、ほかのキャストも“あの『ガンダム』の舞台化”ということで、新たな挑戦への意気込みを語ると、赤澤さんからは「昨晩、座長の(橋本)祥平がグループLINEで“『ガンダム』という作品に演劇の力で武力介入しましょう”と書いていて、そのときはスベっていたんですけど(笑)、いまは本当にそうだなと思います」と語って笑いを誘うなど、仲睦まじい姿も見せていた。



 また、本作の見どころを聞かれた橋本さんは、「ガンダムマイスターどうしが話し合うシーンは、何度も案を出してこだわった部分です」とのことだ。

 『機動戦士ガンダム00 -破壊による再生-Re:Build』は東京公演(日本青年館ホール)は2月15日(金)から18日(月)までの期間に全7公演、大阪公演(森ノ宮ピロティホール)は2月23日(土)、24日(日)で全4公演が行われる。

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台風家族 [日記]

昨年7月にマッサージ店から派遣された30代女性従業員を自宅で乱暴したとして、警視庁は1日、強制性交の疑いで俳優の新井浩文(本名・朴慶培=パク・キョンベ)容疑者(40)を逮捕した。逮捕容疑は、女性従業員の頭を押さえつけるなど暴行を加え、乱暴した疑い。捜査関係者によると、容疑を一部認めている。新井容疑者の所属事務所は「誠に遺憾」とコメントした。新井容疑者は複数の映画、テレビ番組などの出演を控えており、今後各方面に大きな影響を及ぼすことは必至。関係者は対応に大わらわとなったようです

 今後は、明らかになっているだけで2本の映画に出演する。6月公開予定の映画「台風家族」(市井昌秀監督)は主演の元SMAP・草ナギ剛(44)が長男役を演じる4兄弟の物語で、新井容疑者は主要キャストの一人となる次男役。この日夜、公開延期が公式サイトで発表された。

 年内公開予定の「善悪の屑」(白石晃士監督)も林遣都(28)とダブル主演という重要な役どころ。関係者は「事実関係を確認中」としたが、公開延期は避けられない状況。両作とも最悪、お蔵入りの可能性もある。

 新井容疑者は現在、ネクソンのスマートフォン向けゲーム「FAITH」のCMにも出演中。同社も同様に現時点での対応は明言しなかったが、降板は確実とみられる。

 10日には不定期放送のBSフジ「美しき酒呑みたち」の放送を予定していた。ゲストは俳優の山本浩司(44)。番組の公式ツイッターで「新井浩文がツイッターで集めた酒場情報をもとに日本各地へと繰り出す。今回は、山本浩司とともに彼の故郷・福井へ」と告知していたが、同局によると別番組に差し替えるという。

 また、フジテレビ系で再放送中の「プライド」の第10話(4日放送)と11話(5日放送)にも登場シーンがあるため、フジテレビは編集し直すことを決めた。WOWOWも出演作品のオンデマンド配信を自粛。12日放送予定の映画「闇金ウシジマくん」も別の作品に差し替えるという。その他の局でも過去に放送したドラマのサイトを削除するなどの措置が取られた。

 また、すでに公開済みの作品も今後、DVDなどの映像作品として発売される予定だった。27日に映画「SUNNY 強い気持ち・強い愛」、4月17日には映画「散り椿」の発売を控える。ともに人気作だが、先行きは不透明。状況次第で、多額の損害賠償が課せられる可能性もありそうだ。
タグ:台風家族

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