SSブログ

お買い得アイテムが大集合!買うならやっぱり楽天市場

ハイエース [車]

ベース車両の乗車定員・10人の壁

キャンピングカーの人気は順調に伸びています。先日発表された日本RV協会発行の「キャンピングカー白書2016」によれば、新車の登録台数は右肩上がり。過去最高の4968台/年 を記録しています。

そんな中でも売れ筋といえるのが、8ナンバー(特種車両、キャンピングカー登録)以外の車両。なんと、現在は全体の36.8%を占めています

「寝られればいいので、車内で立てる必要はない」
「炊事をするつもりはないので、キッチン設備は必要ない」
「簡易的でもキッチンは欲しいが、普段使いもするので背の高いクルマは困る」

こうしたニーズに応えて、特に人気があるのが、トヨタ・ハイエースのワゴングレードをベースにした、3ナンバー登録のクルマです。

ハイエースの中でも、ワゴングレードの車両は幅がワイドサイズ(1880mm)で全長はスーパーロングより短い(4840mm)。車高はミドルルーフなので2100mmありますが、ショッピングセンターなどの立体駐車場などにも入るサイズです。スーパーロングの車体では大きすぎるし、かといって標準幅では室内が狭い、という事情にうまく対応できているサイズなのです。室内高は1390mmなのでキャンピングカーとしての構造要件は満たしておらず、8ナンバーではなく、3ナンバーとなるのです。

このハイエース・ワゴンをベースに、各社さまざまな商品を提案しています。レイアウトも様々ですが、全商品に共通しているのは、乗車定員が10人だということ。元々、ベース車両であるハイエース・ワゴングレードは乗車定員が10人なのですが、これは普通自動車免許で運転できる最大乗車人数です。10人未満のクルマと、10人以上のクルマとでは、シートやシートベルトの強度、取り付け位置にかかる力の大きさ、シートベルトの形状などが違います。

ですので、8人乗りのクルマが5人乗りになっても問題はありませんが、10人乗りのクルマを8人乗りや5人乗りに変更するのは、大変な手間がかかるのです。そのため、各社とも、乗車定員10人はそのまま踏襲しつつ、何とかキャンピングカーとして魅力あるレイアウトにできないか、研究を重ねているというわけです。

さて、では何が問題かというと。使いやすいレイアウトを追求しつつ、乗車定員を変更しないで済む、その有効な手法のひとつとして、横向き座席がよく使われています。この、横向き座席にまつわる法律が、来年から、変更になるのです。

 平成29年7月以降は横向き座席が禁止に!

来年の7月26日以降登録の車両については、横向き座席が認められなくなるのです。

対象となる車両は、3ナンバー、5ナンバーの乗用車のみ。ですから、8ナンバー登録のキャンピングカーであれば、問題ありません。

ちなみに、4ナンバーの貨物車両は、すでに平成28年7月21日以降、横向き座席が認められていません。仮に横向きシートがついていても、座席とは認められず、それまで5人乗りだったクルマが3人乗り登録になってしまうのです。

というわけで、各ビルダーとも、頭を悩ませているというわけです。何とか乗車定員は10人のまま、横向き座席にすることなく、広い居住空間と使い勝手のいいレイアウトを作り出さねばなりません。

もちろん、キッチンを備え、床を掘り下げるかポップアップルーフを取り付けるなどしてキッチン前に室内高1600mmを確保すれば8ナンバー登録も可能ではあります。そうすれば乗車定員の変更も可能です。が、この解決策にも難はあります。

キッチンを備えれば居室スペースが少なくなります。キッチンはいらない、という人のニーズには応えられません。床を掘り下げられるのは、クルマの構造上、荷室後部に限られます。そのため、レイアウトに制限が出てきます。ポップアップルーフを取り付ければ、どうしてもその分、価格が上がってしまいます。これはなかなか、悩ましいところです

まだ、現段階でどのビルダーからも新レイアウトは出てきていませんが、みなさんなんとか3ナンバーのままで良いレイアウトにしたいとアイデアを練っているようです

もし、今検討しているクルマが、上記の法改正に該当するならば、決断を急いだほうがいいかもしれません。平成29年6月までに登録できれば問題ないですから

※なお、現在すでに登録されている乗車定員10人の横向きシート付きの車両については、来年の7月26日以降も問題なく使用できますのでご安心ください。


共通テーマ:自動車
SMAP錦織圭 ユニクロ ブログトップ
SEO対策テンプレート

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。