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藤山直美 [芸能]

「第19回上海国際映画祭」の閉会式が上海大劇院で行われ、コンペ出品作で現在ヒット中の「団地」(阪本順治監督)に主演した女優の藤山直美(57)が最優秀女優賞を受賞した。日本人の同賞受賞は初めてだそうです

 大阪・新歌舞伎座「だいこん役者」(7月1日初日)のけいこ中の藤山は、日本から「この度は有難うございます。久しぶりの映画で阪本監督の演出に従った結果、賞を頂いたわけですから、この賞は監督の手腕によるところが大きいです。監督が喜んでくださるなら、私もとても嬉しく思います」とコメントを寄せた。

 代理で賞を受け取った阪本監督は「彼女は海外の賞に驚いていると思う。舞台の喜劇女優なのでもし、ここに来ていたら、皆さんを笑わせたことでしょう」といい、「監督人生で最も実験的な作品だったが、彼女がいたからトライできた」とたたえた。

 作品は団地に住む人々を描くコメディだが、生死を考えさせる哲学的な内容。主婦を演じた藤山はユーモアだけでなく、主人公の抱える心の闇と悲哀を表現。演技の振幅の広さが、国境をこえて高く評価された。阪本監督と藤山は「顔」(00年)で映画賞を総なめにして以来16年ぶりのタッグ。

 91年に始まった中国最大の同映画祭(01年まで隔年)は年々規模を拡大。日本映画では05年に「村の写真集」(三原光尋監督)が「金爵奨」(最優秀作品賞)を受賞し、同映画に主演した藤竜也(74)が最優秀男優賞に輝いている

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